以下、メーカー資料
「Kシリーズ」で使用されるのは、閉鎖した軽井沢蒸留所から移設した蒸留機K。華やかで軽やか、フルーティーな味わいの原酒を生み出すことができます。
2011年に惜しまれつつ閉鎖された軽井沢蒸留所で使用されていた伝説的な蒸留機。静岡蒸溜所に移設し、2016年の創業当初から稼働をしています。ランタン型のヘッドに、他ではあまり見ることができない細く長いラインアーム。「Kシリーズ」の特徴的な味わいを生み出す造形です。
蒸留機ごとの味わいの違いは「ポットスティルK」「ポットスティルW」という限定シリーズでリリースをしています。シングルモルトウイスキー(単一の蒸留所で大麦麦芽原酒のみを使用して造られたウイスキー)であるだけでなく、単一の初留蒸留機からの原酒のみで構成する「シングルウォッシュスティル・ウイスキー(※ウォッシュスティル=初留蒸留機)」は、静岡蒸溜所独自の取り組みです。
日本産大麦100%
静岡蒸溜所では、製造を開始した2016年から日本産大麦を使用しています。日本産の大麦は、繊細で伸びやかな甘さが出るため、静岡蒸溜所のウイスキー造りに欠かせないものとなっています。
ウイスキーの原料は、スコットランドですら低価格な輸入麦芽を使用することが一般的です。そんな中、地元産の原料にこだわったウイスキー造りの兆しが近年一部の蒸溜所で出てきました。テロワールを意識したウイスキー造りは、注目を集めています。
静岡蒸溜所では「ポットスティル」シリーズにおいて、原材料別に「純日本大麦」「純外国産大麦」としてリリースしています。
日本産大麦 X 軽井沢蒸留機K
大麦産地の違い、そして初留蒸留機の違いで4つの組み合わせが生まれる「ポットスティル」シリーズ。今回は蒸留機Kと日本産大麦の組み合わせで、2024年のリリースであることから、「ポットスティルK 純日本大麦 2024年版」と名付けられています。
オフィシャルリリースとしては、初めて5年熟成以上の原酒のみで構成した限定商品です。飲みごたえと楽しみ方の自由度を兼ね備えた55.5%にてボトリングしています。